集客と運営
買取店の集客。手段は4つしかありません。
買取店の集客は、突き詰めると折込チラシ・地図アプリ・ホームページ・紹介の4つです。増やすほど良いわけではなく、効き始めるまでの期間がまったく違います。費用と単価を実数で並べ、開業直後に何から着手すべきかを書きました。
安場 達也古物査定の窓口 代表
買取業界歴15年以上。査定の現場から店舗の管理者、そして経営者まで、同じ道を順番に通ってきました。
北海道から沖縄まで、開業と店舗運営の支援実績があります。
大阪府公安委員会 古物商許可 第62229R076686号
公開 2026年9月8日
更新 2026年10月8日

佐藤さん(開業を検討中)買取店のお客さんは、どうやって集めればいいですか?
先に結論安場さん
- 買取店の集客手段は折込チラシ・地図アプリ・ホームページ・紹介の4つです。
開業直後は地図アプリの登録(無料)とチラシから始めます
- チラシは翌週から反応が出ますが、5万部で約50万円、1件あたり約5万円かかります(反響0.02%の場合)
- ホームページは効くまで半年から1年かかります。
ただし一度効くと1件あたりの費用はほぼかかりません
- いちばん安いのは紹介です。
ただし買取の質がないと発生しません
4つを並べて比べる
4つの手段は、費用がかかるものほど早く効き、無料のものほど効くまで時間がかかります。
手段初期費用1件あたり効き始め
折込チラシ50万円5万円翌週
地図アプリ0円ほぼ0円1〜3ヶ月
ホームページ30〜100万円ほぼ0円6〜12ヶ月
紹介0円0円3ヶ月〜
だから開業直後は費用のかかる手段から入り、
時間をかけて無料の手段に置き換えていくのが基本形です。
折込チラシ
折込チラシは翌週から反応が出る一方、反響率は0.01〜0.05%で、1件あたりの費用は5万円前後になります。
早いが、高い
5万部で50万円。
1件あたり50,000円。
買取のチラシの反響率は0.01%から0.05%です。
1万枚配って1件から5件。
この数字がすべての前提になります。
費用は印刷と折込を合わせて1枚6.5円から9円。
紙のサイズと厚さで動くので、予算は1枚10円で見ておきます。
5万部で50万円、反響が0.02%なら10件です。
1件あたり50,000円。
1件の粗利が2万円なら、この時点では大きな赤字です。
この単価は上がり続けています。
数年前は1枚3円台で撒けました。
古い記事や書籍の数字で予算を組むと、足りません。
見積りは必ず、いま取り直してください。
それでも撒く理由は、リピートにあります。
買取業は、一度買わせていただいたお客様が
次も持ってきてくださる商売です。
1回目は赤字でも、2回目以降は広告費ゼロで粗利が立ちます。
チラシは1件を取る費用ではなく、お客様を1人得る費用として見てください。

チラシの表現には景品表示法がかかります
業界最高値、他店より必ず高く買いますといった表現は、
根拠を示せなければ違反になり得ます。
2024年4月、消費者庁は運用基準を改め、買取サービスの表示も景品表示法の対象になり得ることを明確にしました。
根拠のある実績を、品物の状態などの条件と一緒に数字で書くほうが、誤解を招かず、しかも伝わります。
地図アプリ
地図アプリは無料で登録でき、来店に効くのは口コミが増えるペースです。
無料で、確実
来店と相関するのは、口コミが増えるペースだけです。
地図アプリの登録は無料です。
店名、住所、営業時間、写真を登録するだけで、
近くで買取店を探している人の検索結果に出るようになります。
当社が複数の店舗で数字を検証したところ、
来店数と相関していたのは口コミの総数ではなく、口コミが増えるペースでした。
星の数でも、写真の枚数でもありません。
直近で新しい口コミが付いているかどうかです。
だからやることは一つです。
買取が終わったその場で、口コミをお願いする。
費用はかかりません。
ただし口コミを買うのは規約違反で、掲載が消されます。
絶対にやらないでください。
写真を登録するときは、店の外観と、査定の様子の両方を載せます。
紹介がいちばん安い
紹介は費用ゼロで成約率も高い、いちばん安い集客です。
ただし紹介は集客の手段ではなく、買取の質の結果です。
呼ぼうとして呼べるものではありません。
紹介が起きるのは、こういうときです。
- 思っていたより高かったとき
- 値段の理由を説明してもらえたとき
- 捨てようとしていたものに値がついたとき
3番目が一番強く効きます。
壊れたネックレス、止まった時計、箱のないバッグ。
捨てるつもりだったものに値がつくと、人はその話を誰かにします。
逆に言えば、扱える商材が狭い店には紹介が起きません。
金しか買えなければ、金以外を出したお客様は
「あそこは金だけ」という話をします。
集客の話に見えて、これも査定の幅の話に戻ります。
開業直後の順番
開業直後は、地図アプリの登録、チラシ、口コミのお願い、ホームページの順に着手します。
- 開業前に地図アプリを登録する。
無料で、効き始めまで1〜3ヶ月かかるため、最も早く着手します
- 開業と同時にチラシを撒く。
翌週から反応が出るので、開けてから撒くと立ち上がりが遅れます
- 口コミを毎回お願いする。
ペースが来店に効きます
- ホームページは半年以上先を見て作る。
すぐには効きません

ただし、その前に確認してほしい数字があります
買取率です。
来店や依頼に対して、何件で実際に買えているか。
ここが5割を切っているうちに広告費を増やすと、
取りこぼす回数が増えるだけです。
集客に費用をかける前に、来た人から買える状態を作ってください。
こちらは費用がかかりません。
よくある質問
- 買取店の集客で最初にやるべきことは何ですか。
- 地図アプリへの登録です。
無料で始められますが、検索結果に反映されて来店につながるまで1〜3ヶ月かかるため、開業前に着手してください。
次に折込チラシです。
こちらは翌週から反応が出るので、開業のタイミングに合わせて撒きます。
- チラシの反響率はどれくらいですか。
- 買取のチラシで0.01%から0.05%です。
1万枚配って1件から5件になります。
費用は印刷と折込を合わせて1枚6.5円から9円が目安で、紙のサイズと厚さで動くため予算は1枚10円で見ておきます。
5万部で50万円、反響が0.02%なら10件なので1件あたり5万円です。
数年前は1枚3円台で撒けたため、古い記事の数字で予算を組むと足りません。
1件の粗利が2万円ならその時点では赤字で、リピートを含めて回収する形になります。
- 広告費はどれくらいが適正ですか。
- 業界の目安として買取額の3.5〜4%程度です。
ただしこれは買えている店の数字です。
来た依頼のうち何件で買えているかが5割を切っている状態でこの比率を当てはめても、取りこぼす回数が増えるだけになります。
- 口コミを増やすにはどうすればいいですか。
- 買取が終わったその場でお願いすることです。
当社が複数店舗で検証したところ、来店数と相関していたのは口コミの総数ではなく、新しい口コミが付くペースでした。
なお口コミを購入する行為は規約違反で、掲載そのものが削除されます。
- ホームページは作るべきですか。
- 作るべきですが、すぐに効くものではありません。
検索から来店につながるまで半年から1年かかります。
一度効き始めると1件あたりの費用がほとんどかからなくなるため、長期の投資として位置づけてください。
開業直後の集客はチラシと地図アプリで作ります。
- チラシに他店より高く買いますと書いてもいいですか。
- 根拠を示せない場合、景品表示法の違反になり得ます。
2024年4月に消費者庁が運用基準を改め、買取サービスの表示も景品表示法の対象になり得ることが明確になりました。
業界最高値や必ず高く買いますといった表現は避け、根拠のある買取実績を、品物の状態などの条件と一緒に数字で書いてください。
誤解を招かず、読み手にも伝わります。
この記事の数字は当社および提携店の実績、ならびに業界の一般的な水準をもとにした目安です。地域、商圏、時期によって変わります。買取サービスの表示と景品表示法の関係は、消費者庁「景品類等の指定の告示の運用基準」(2024年4月18日改正)および「買取サービスに関する実態調査報告書」(2025年4月30日)によります。広告表示については景品表示法および関連する法令をご確認ください。