本物と偽物
ヴィトン偽物の見分け方。刻印・製造番号・金具の3か所を見ます。
ヴィトンの偽物は、LOUIS VUITTONの刻印のOがまん丸か、製造番号で作られた年月が読めるか、金具の作りが正規のものかの3か所を順に見ると、多くは見当がつきます。この記事は、手元のヴィトンの財布やバッグを確かめたい方と、これから買取店を始めたい方に向けて、実物6点(うち偽物2点)を動画で見ながら書きました。
安場 達也古物査定の窓口 代表
買取業界歴15年以上。査定の現場から店舗の管理者、そして経営者まで、同じ道を順番に通ってきました。
北海道から沖縄まで、開業と店舗運営の支援実績があります。
大阪府公安委員会 古物商許可 第62229R076686号
公開 2026年9月25日
更新 2026年10月8日

佐藤さん(開業を検討中)ルイヴィトンの偽物って、どこを見れば分かりますか?
先に結論安場さん
- ヴィトンの偽物は、財布もバッグも刻印・製造番号・金具の3か所を順に見ると、多くは見当がつきます
- 刻印はLOUIS VUITTONのOがまん丸か。
縦長・長丸・傾きは要注意です
- 製造番号は作られた年月が読めるか。
ただし番号がある=本物ではありません
- 金具はパーツの分かれ方・ネジの種類・ホックの形。
プラスネジは要注意です
手元の1点を、この順に確かめてください。
1つでも引っかかったら、その時点で専門家に見てもらうのが安全です。
1 刻印LOUIS VUITTONのOがまん丸か。
縦長、長丸、傾いている、刻印のまわりに見慣れない模様がある時は要注意
2 製造番号内側のポケットや札入れの奥に番号があり、作られた年月が読めるか。
見つからない時は、年代とあわせて判断します
3 金具持ち手と金具のパーツが分かれて作られているか。
ネジがプラスネジでないか。
ホックを横から見てキノコ型(くびれあり)か
4 全体革の使い込み方と、柄の色の残り方が釣り合っているか。
片方だけ新品のようなら要注意
動画「ヴィトン偽物の見分け方」(古物査定の窓口・約12分)。
6点を1つずつ手に取って見ていきます
刻印:LOUIS VUITTONのOが、まん丸か
LOUIS VUITTONの刻印は、Oが真円に近ければ正規の形で、縦長や長丸なら偽物を疑います。
最初に見るのは、内側にあるこの刻印です。
財布もバッグも、内側を開けると目立つ場所に入っています。
一番分かりやすいのは、LOUISのOとVUITTONのO。
このOが真円に近いかを見ます。
本物
まん丸
使い込んで刻印がつぶれていても、形は丸いまま残ります
偽物に多い
縦長・長丸
普通のアルファベットのような長丸、傾いたOは要注意
動画の中で安場は、Oが縦長なら、ほぼアウトと話しています。
現場では、ここで引っかかった品は先に進まず、ほぼ偽物として扱います。
刻印は他にも見るところがありますが、最初はOの形だけ覚えておけば十分です。
製造番号:作られた年月が、読めるか
製造番号(シリアルナンバー)で見るのは、規則どおりの並びで、作られた年月が読めるかどうかです。
2つ目に見るのがこの番号で、ヴィトンでは、いつ・どこで作られたかを表す番号が、内側の目立たない場所に刻印されています。
財布なら札入れの隙間の奥や小銭入れの一番奥、バッグなら内ポケットをめくったところなど。
慣れると、だいたい同じ場所で見つかります。
古い型数字3つ+英字2つ(例:872TH)。
1980年代の品に見られます
新しい型英字2つ+数字4つ。
英字は作った場所を表す記号です
2021年ごろからICチップに移り、番号の刻印がない個体があります
動画の1点目、使い込まれたセカンドバッグの番号は872THでした。
読み方はこうです。
87年
2月
TH場所の記号
=
1987年2月に作られたバッグ
番号があっても、本物とは限りません。規則に沿った番号は偽物にも打たれています。
逆に、古い品やICチップの品には番号が見つからない本物もあります。
番号は
刻印と金具とあわせて見る材料の1つです。
番号がない場合の考え方は、
次の見出しにまとめました。
1点目のセカンドバッグ。
1987年2月製造の本物でした(動画より)
シリアルナンバー(製造番号)がない時は、偽物か
番号がないだけで、偽物とは決められません。
逆に、番号があるだけで本物とも決められません。
番号が表すのは、いつ・どこで作られたかという製造の情報で、本物かどうかを認定した番号ではないからです。
| 起きること | なぜ判断できないか |
| 番号がない本物がある | 古い年代の品、ICチップに移った2021年ごろ以降の品、革が傷んで読めなくなった品 |
| 番号がある偽物がある | 規則に沿った番号が打たれた偽物があります。 形式が合っていても本物の証明にはなりません |
| 本物の番号に似せた偽物がある | 実在する番号と同じ並びを打った偽物の例も指摘されています。 形式が合っても、本物の証明にはなりません |
ICチップは目に見えません。
スマホのアプリでチップがあるかどうかは確認できますが、製造年月などの中身はブランド専用の機器でないと読めません。
さらに、チップ入りの偽物も出回っているため、チップの有無だけでは本物と判断できません。
新しい品ほど、番号に頼れず、当社では刻印・金具・革の経年をあわせて見ます。
番号がない時の見方。
番号は否定に使う道具です。
規則から外れていれば止める。
合っていても、そこで買わない。
番号が見つからない時は、刻印のO・金具・革の使い込みと柄の残り方を見て、1つでも引っかかったら結論を出さずに専門家に回します。
金具:パーツの分かれ方、ネジ、ホックの形
金具は、パーツが分かれて作られているか、ネジがプラスネジでないか、ホックがキノコ型かの3つを見ます。
ヴィトンはよく使う金具の形が決まっているので、見るところも決まっています。
パーツの分かれ方持ち手の輪と、それを留める金具。
断面を見て、パーツが2つに分かれて作られているか
ネジの種類フラップの金具などを留めるネジ。
動画では、今の正規品はトルクスネジ(六角形の星形)、それより前はマイナスネジと説明しています。
プラスネジは、ほぼアウト
ホックの形古い財布に多いホック。
真横から見てキノコ型(くびれがある)なら正規の形。
くびれがなく、丸い玉が乗っているだけの形は要注意
プラスネジについては、街の修理店で直した時にプラスネジに替えられたという例外がありえます。
修理歴が分からない品は、ネジだけで決めずに、刻印と番号もあわせて見てください。
また、金具が2か所ある財布は両方とも見ます。
片方は正規で、片方だけ違うということがあるためです。
持ち手の付け根の金具。
断面でパーツが分かれているかを見ます(動画より)
実物6点の結果:偽物2点は、どこで分かったか
実物6点のうち偽物は2点で、どちらも3か所のうち複数で引っかかりました。
動画で見た6点の結果です。
1点目
モノグラムのセカンドバッグ
本物
Oがまん丸。
製造番号872THで1987年2月製造。
金具もパーツが分かれていました
2点目
バケツ型バッグ
偽物
Oが長丸。
刻印の上に、正規品にはない模様。
製造番号は見つからず、金具の仕上げも粗い
3点目
タイガのセカンドバッグ
偽物
Oは丸く、よくできていました。
ただ製造番号は見つからず、金具のネジがプラスネジでした
4点目
モノグラムの財布(ホック留め)
本物
Oがまん丸、金具はパーツが分かれ、ホックはキノコ型。
番号は小銭入れの一番奥にありました
5点目
モノグラムの二つ折り財布
本物
Oがまん丸、ホックはキノコ型。
番号は札入れの隙間の一番下にありました
6点目
モノグラムの財布(金具2か所)
本物
Oがきれいでホックはくびれあり。
金具が表と裏の2か所にあり、両方とも確かめました
2点目のバケツ型は、3か所のほかにもう1つ、分かりやすい違和感がありました。
持ち手のヌメ革はかなり使い込まれているのに、柄の部分だけ新品のようにくっきりしていることです。
1点目の本物は、革の傷みにあわせて柄もこすれて薄くなり、表面に光沢が出ていました。
年月の進み方が、部分ごとに釣り合っているかも見るところです。
2点目のバケツ型。
革の使い込みに対して、柄だけがくっきりしていました(動画より)
3点目のタイガ。
フラップの金具を開けると、ネジがプラスネジでした(動画より)
買取店を始める人へ:3か所で分からない偽物もある
精巧な偽物は3か所だけでは見分けられないことがあるため、買い取る側は本物を基準に覚え、迷ったら買わないことが大事です。
3か所で見当がつくのは、この動画の6点のような品の話です。
動画の中でも、精巧に作られた偽物(いわゆるスーパーコピー)にはいろいろあると話しています。
買い取る側として大事なのは、次の2つです。
判断の基準は本物Oがまん丸かどうかは、本物のOを何度も見ていないと判断できません。
先に本物を数多く見ることが近道です
迷ったら買わない3か所のうち1つでも引っかかって、理由が説明できないなら、その場で結論を出さない。
これが一番の防御になります
買い取ってから偽物と分かった時の損は、買った店が負います。
その流れは
偽物を買ってしまったら。損をするのは、買った店ですに書きました。
すでに買取をされている方へ
本物と偽物の見分け方だけを1日でお伝えする研修もあります。1品目1日150,000円(税抜)、2人目以降は半額。定員8名、出張も承ります。
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まとめ
ヴィトンの偽物は、刻印のO・製造番号・金具の3か所を順に見ると、多くは見当がつきます。
ただし番号は偽物にも打たれ、本物でも番号が見つからない品があります。
1か所で決めず、3か所をそろえて見るのが基本です。
手元の品で1つでも引っかかったら、専門の鑑定機関や、ブランド品に詳しい買取店で確かめてください。
よくある質問
- ヴィトンの財布が本物か偽物か、自分で見分ける方法はありますか?
- 内側にあるLOUIS VUITTONの刻印のOがまん丸か、製造番号があり作られた年月が読めるか、金具やホックが正規の形か、の3か所を順に見ると見当がつきます。
1つでも引っかかる場合は、専門の鑑定機関やブランド品に詳しい買取店で確かめてください。
- ヴィトンのシリアルナンバーがないのは偽物ですか?
- そうとは限りません。
古い年代の品や、2021年ごろからICチップに移った品には、番号の刻印が見つからない本物があります。
反対に、番号が打たれた偽物もあるため、番号の有無だけで判断せず、刻印と金具もあわせて見ます。
- ヴィトンの製造番号を照合できるサイトで、本物かどうか分かりますか?
- 非公式の照合ツールはありますが、規則に沿った番号は偽物にも打たれるため、通ったことを根拠に本物と判断しないでください。
番号は、規則から外れていたら止めるために使います。
- ヴィトンのICチップは読み取れますか?
- スマホのアプリでチップがあるかどうかは確認できますが、製造年月などの中身はブランド専用の機器でないと読めません。
チップ入りの偽物も出回っているため、チップの有無だけでは本物と判断できません。
当社では、刻印・金具・革の経年をあわせて見ます。
- ヴィトンの製造番号で、いつ作られたか分かりますか?
- 分かります。
たとえば872THなら、87が1987年、2が2月で、1987年2月の製造です。
今の形は英字2つと数字4つで、英字が作った場所を表します。
並びの規則は年代によって違います。
- ヴィトンのバッグの金具のネジがプラスネジでした。偽物ですか?
- 偽物の可能性が高いと考えます。
動画でも、ヴィトンの正規品ではプラスネジは使わないものとして見ており、ほぼアウトと判断しています。
ただし、修理店で直した時にプラスネジへ替えられた例もあるため、刻印と製造番号もあわせて確かめてください。
- 中古で買ったヴィトンの財布のにおいが気になります。偽物でしょうか?
- においだけで本物か偽物かは決められません。
まず刻印のO、製造番号、金具の3か所を確かめてください。
気になる点が残る場合は、専門の鑑定機関で見てもらうのが確実です。
- ブランド品の見分け方を覚えれば、買取店を開けますか?
- 見分け方は必要ですが、それだけでは開けません。
買取店を開くには、資格ではなく古物商許可が要ります。
そのうえで、何を買い、いくらで買い、どこへ売るかを決めておく必要があります。
この記事は、2026年9月25日公開の動画(古物査定の窓口)の内容をもとに書いています。
動画と記事の判定は、取り上げた個体についてのものです。見分け方の目安であり、鑑定を保証するものではありません。
仕様はブランド側の変更により変わります。ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は各権利者の商標です。当サイトは同ブランドとは関係ありません。