売り先と仕入れ
古物商の仕入れ先。買取、市場、業者、ネットを比べる。
古物商の仕入れ先は、大きく4つに分かれます。
ただ、どれが安いかを比べる前に、決めておくことがあります。
自分が始めるのは、買取の商売か、物販の商売か。
この記事では、買取業界の専門家の回答をもとに、仕入れ先の選び方を整理します。
安場 達也古物査定の窓口 代表
買取業界歴15年以上。査定の現場から店舗の管理者、そして経営者まで、同じ道を順番に通ってきました。
北海道から沖縄まで、開業と店舗運営の支援実績があります。
大阪府公安委員会 古物商許可 第62229R076686号
公開 2026年10月5日
更新 2026年10月8日

佐藤さん(開業を検討中)古物商の仕入れって、どこでやるのがいいんですか?
先に結論安場さん
- 古物商の仕入れ先は、一般のお客様からの買取・古物市場・業者からの仕入れ・ネット仕入れの4つです。
買取の商売で始めるなら、中心はお客様からの買取です
- 買取事業の仕入れは、一般のお客様からの買取。
それが買取事業の本質
- 買取は在庫を持たず早く現金化する商売。
物販は在庫を持つ資金力勝負の商売
- 市場から仕入れて売るなら、それは買取ではなく物販。
ビジネスモデルがまったく違う
- 市場は仕入れ先ではなく、買い取った品物の売り先として使う
古物商の仕入れ先は4つ
古物商の仕入れ先は、一般のお客様からの買取、古物市場、業者からの仕入れ、ネット仕入れの4つです。
検索すると、どれも並列に紹介されています。
ただ、並列に見えて、商売の中身は同じではありません。
1 一般のお客様からの買取
店頭、出張、宅配などで、お客様から直接買い取る方法です。
買取事業の仕入れは、これが中心になります。
2 古物市場(業者オークション)
古物商の許可を持つ業者だけが参加できる、会員制の市場です。
くわしくは古物市場とはをご覧ください。
3 業者からの仕入れ
同じ古物商や問屋から、品物を買う方法です。
取引先との関係づくりが前提になります。
4 ネット仕入れ
ネット上の出品や、オンラインの市場から買う方法です。
現物を手に取れず、写真と説明で判断することになります。
2から4は、すでにある品物を買って売る方法です。
1だけが、まだ市場に出ていない品物を、お客様から買う方法です。
この違いが、次の話につながります。
先に決めるのは、買取か物販か
仕入れ先は、買取の商売ならお客様、物販の商売なら市場・業者・ネットと、先に決めた商売の型で決まります。
同じ古物商の許可で始められても、お金の流れは逆です。
買取の商売
仕入れ先は一般のお客様
在庫をいかに持たないか
いかに早く現金化するか
在庫を最小限にできる
物販の商売
仕入れ先は市場・業者・ネット
いかに在庫を持つか
在庫を持てる資金力が要る
資金力の勝負になる
買取は、在庫を持たずに早く現金に戻す商売です。
物販は、在庫を持つことが前提の商売です。
この2つを混ぜて始めると、資金の使い方がどちらにも合わなくなります。
買取業界専門家・安場さんの回答
安場さんの答えは、開業したころの仕入れは一般のお客様からの買取で、それが買取事業の本質だ、というものです。
「開業したころの仕入れ先は、どこにしたらいいですか」という問いへの回答です。
買取業界専門家・安場さんの回答
開業したころの仕入れ先は、どこがいいですか。
開業したころの仕入れは、一般のお客様からの仕入れ、つまり買取です。
それが買取事業の本質です。
古物オークション(業者の市場)から仕入れる方法もあります。
ただ、それをするなら、買取事業はしない方がいいです。
ビジネスモデルがまったく違うからです。
買取事業も参入者が増えて大変ですが、物販の方も業者が増えて買えなくなっています。
ポジショントークにはなりますが、オークション仕入れでの物販は、完全に資金力勝負になります。
物販は、いかに在庫を持つかがポイントです。
買取ビジネスは、いかに在庫を持たずに早く現金化するか、在庫を最小限にできるか。
つまり、弱者でもできるビジネスなのが良いところです。
ここで大事なのは、市場を使うなと言っているわけではない点です。
市場から仕入れて売る商売は、物販です。
買取をやりたいなら、仕入れの中心はお客様に置く。
その上で、買い取った品物の売り先として市場を使う、という順番になります。
4つの仕入れ先を並べて比べる
4つのうち在庫を最小限にできるのはお客様からの買取だけで、残りの3つは在庫を持つ前提の物販です。
安場さんの回答にそって、4つを並べます。
金額や利回りの比較ではなく、商売としてどういう性格かで見ています。
| 仕入れ先 | 商売の型 | 在庫との関係 | 開業時の注意 |
| お客様からの買取 | 買取 | 在庫を最小限にできる | 査定の力が要る。 買取価格の根拠を持つ |
| 古物市場 | 物販 | 在庫を持つ前提 | 業者が増えて買いにくい。 資金力の勝負になる |
| 業者からの仕入れ | 物販 | 在庫を持つ前提 | 取引先との関係が前提になる |
| ネット仕入れ | 物販 | 在庫を持つ前提 | 現物を手に取れず、写真と説明で判断する |

市場・業者・ネットは、仕入れの量を買う方法です。
買うには資金が要り、買った分は在庫になります。
買取は、お客様から買った品物を早く現金に戻す商売です。
開業の資金計画も、どちらの商売かによって変わります。
買取で始めるなら、仕入れ先をどう置くか
買取で始めるなら、仕入れの中心をお客様からの買取に置き、市場は売り先として使い、在庫は最小限に抑えます。
次の順番で考えると迷いません。
-
仕入れの中心は、お客様からの買取
開業したころの仕入れは、一般のお客様からの買取です。
ここを中心に置き、品物を買い取るための査定と集客を先に整えます。
-
市場は、売り先として使う
買い取った品物を現金に戻す出口が、古物市場です。
仕入れ先ではなく売り先と考えると、買取価格の上限も市場の相場から決まります。
-
在庫は、最小限に抑える
買取は、在庫を持たずに早く現金化する商売です。
持つほど資金が止まります。
小さく始められるのは、この性格があるからです。
この商売の入り口は、資金力ではなく、査定の力と売り先の持ち方です。
だから、安場さんの言う通り、弱者でもできるビジネスになります。
仕入れ先を迷っている段階で、立ち止まって確かめたいのは、自分がどちらの商売を始めるのかです。
古物査定の窓口について
仕入れ先を、買取に置いて始める
買取で始めると決めたあとに必要なのは、品物を見て値段を決める力と、買い取った品物の売り先です。
古物査定の窓口は、フランチャイズに加盟せずに買取店を始めるための研修です。
5日間の対面で、本物と偽物を手に取りながら本物と偽物の見分け方を身につけ、
査定、集客、そして自分の売り先の作り方までお伝えします。
加盟金もロイヤリティもありません。
開業サポートの中身を見る
5日間の研修で、査定と売り先の作り方を
よくある質問
- 古物商の仕入れ先には、どんなものがありますか
- 大きく4つあります。
一般のお客様からの買取、古物市場(業者オークション)、業者からの仕入れ、ネット仕入れです。
買取は、お客様から直接品物を買い取る方法で、残りの3つはすでにある品物を買う方法です。
- 開業したころの仕入れは、どこからするのがいいですか
- 買取事業を始めるなら、一般のお客様からの買取が中心になります。
買取業界専門家の安場さんは、これが買取事業の本質だと話しています。
- 古物市場から仕入れて、買取事業をしてもいいですか
- 古物市場から仕入れる方法もあります。
ただ安場さんは、それをするなら買取事業はしない方がいいと話しています。
市場から仕入れて売るのは物販で、在庫を持つ資金力の勝負になり、買取とはビジネスモデルがまったく違うためです。
- 買取と物販は、何が違いますか
- 物販は、いかに在庫を持つかがポイントの商売です。
買取は、いかに在庫を持たずに早く現金化するか、在庫を最小限にできるかの商売です。
仕入れ先も資金の使い方も、まったく違います。
- 古物市場は、買取事業では使わないのですか
- 使います。
ただし仕入れ先ではなく、買い取った品物の売り先としてです。
市場の相場を知ることは、お客様にいくらで買うかを決める根拠にもなります。
くわしくは古物市場とはの記事をご覧ください。
- ネット仕入れや業者仕入れだけで始められますか
- 始めることはできますが、それは物販の商売です。
在庫を持つことが前提になるため、買取のように在庫を最小限にする商売とは、資金の使い方が変わります。
まず、自分が始めるのが買取か物販かを決めることをお勧めします。
※ 仕入れ先の考え方は、買取業界専門家・安場さん(古物査定の窓口)の回答(2026年10月5日)にもとづきます。