開業タイプ診断(2分)
本物と偽物

シャネルの本物と偽物。カードもシールも、証明ではありません。

ギャランティカードがあるから安心、という判断がいちばん危ないです。カードもシールも作られます。そして本物なのにシールがない個体が、いま普通に出回っています。買い取る側がどこを見るかを、順番に説明します。

この記事は業者向けです。
買取をする立場の方に向けて書いています。
断りすぎても買いすぎても損が出る商材です。

佐藤さん(開業を検討中)シャネルって、シリアルシールがなければ偽物なんですか?

先に結論安場さん
  • シリアルシールやギャランティカードがないだけでは、偽物とは言えません。
    2021年ごろ以降のバッグや財布は、シールの代わりにマイクロチップが入り、ギャランティカードも付かなくなりました
  • 逆に、カードもシールも模造されます。
    あっても本物の証明にはなりません
  • カードと本体の番号が一致しない仕様の時期もあります。
    不一致=偽物ではありません
  • 高額かつ相場が動く品目です。
    開業初期は無理に扱わないという判断があります

カードとシール、それぞれ何なのか

ギャランティカードは製品に添えられる管理用のカード、シリアルシールは製造時期を表す番号のシールで、どちらも本物の証明書ではありません。

ギャランティカード 製品に付属する黒いカードです。
購入証明ではなく、製品に添えられる管理用のカードという位置づけです。
カード単体が流通することもあります
シリアルシール バッグの内側に貼られた番号のシールです。
上から透明のフィルムで保護されています。
製造の時期を表す番号が入っています

どちらも製品の情報を示すもので、 「この個体を正規品と認定した証明書」ではありません。
ここを取り違えると判断を誤ります。

シリアルなしでも本物か。ギャラなしはどうか。

シリアルシールがないこと自体は、異常ではありません。
2021年ごろ以降のバッグや財布はシールの代わりにマイクロチップが入り、1980年代半ばより前の古い個体にもシールはありません。
ギャランティカードがないことも、それだけでは偽物の根拠になりません。

2021年ごろからの変化

シャネルはシリアルシールを廃止し、マイクロチップを埋め込む方式へ移行しました。

つまり新しい年代の個体には、シールが貼られていません。
「シールがないから偽物」という判断は、いまは成立しません。

そしてチップは、一般には読み取れません。
買取の現場では、判断材料が1つ減ったことになります。

よくある誤解

よくある誤解は、カードの有無、番号の一致、ココマークの向き、ステッチの数のどれか1つで本物と決めてしまうことです。

よく言われること実際のところ
カードがあれば本物カードも作られます。
カード単体で売買されることもあります
カードと本体の番号が一致すれば本物そもそも一致しない仕様の時期があります。
不一致だけでは判断できません
ココマークの向きで分かる1つの材料ですが、再現されています。
単独では決め手になりません
ステッチの数を数えれば分かる同じ型でも製造時期で差があります。
基準として使うには経験が要ります
チェック項目を全部通ったから本物、という判断が危ないです。
作る側も、同じ記事を読んでいます。
1つでも引っかかったら止めるという使い方に変えてください。
同じ型のシャネルを2つ並べて確認しているところ
同じ型のシャネルを2つ並べる。
キルティングの目、金具、革の落ち方を順に見ます
同じ型のシャネルを2つ並べ、金具を指し示しているところ
キルティングの目、金具、革の落ち方。
順に見る場所が決まっています。

現場で見る順番

現場では、年代と仕様の整合、革とキルティング、金具とチェーン、付属品の順に見て、判断がつかなければ買いません。

  1. 年代と仕様が噛み合っているか シールの有無、金具の仕様、型。
    その年代にありえない組み合わせになっていないかを見ます
  2. 革とキルティングを見る ラムスキンやキャビアスキンの質感、ステッチの立ち方。
    手触りの情報量が多い部分です
  3. 金具とチェーンを持つ 重さ、メッキの質、チェーンの編み。
    持った瞬間の重量感は作りにくい部分です
  4. 付属品と本体の整合を見る カード、保存袋、箱。
    揃っているかより、揃い方が自然かを見ます
  5. 判断がつかなければ、買わない シャネルは1点の金額が大きく、失敗の傷も大きくなります。
    無理に結論を出さないでください

扱うかどうかの判断

シャネルは、開業して間もない段階で扱うには重い品目です。
理由は次の3つです。

理由中身
単価が高い1点で数十万円。
判断を1回外すと、その月の利益が消えます
模造の水準が高い外装での判別が難しく、比較の材料が要ります
相場が動く正しく見抜いても、在庫を持つ期間が長ければ損失が出ます

まずは貴金属など判断のつきやすい品で回転を作る。
扱う範囲は、比較の材料が貯まってから広げる。
この順番のほうが、結果的に早く伸びます。

すでに買取をされている方へ 本物と偽物の見分け方だけを1日でお伝えする研修もあります。1品目1日150,000円(税抜)、 2人目以降は半額。定員8名、出張も承ります。
詳しく見る →
古物査定の窓口について

扱わないと決めるのも、判断のうちです。

全部の品目を扱えるようになる必要はありません。
自信を持って買える範囲を決めて、その中で回す。
範囲は続けるほど広がります。

独学で始める場合 どこまでが自分の範囲かを、失敗しながら決めることになります
研修を受ける場合 本物と偽物を並べて手に取りながら5日間。
範囲の決め方からお伝えします

開業サポートの中身を見る 加盟金もロイヤリティもありません。
5日間の研修と、その中身

よくある質問

ギャランティカードがあれば本物ですか。
いいえ。
カードも模造されますし、カード単体で流通することもあります。
カードは製品に添えられる管理用のカードであって、その個体を正規品と認定した証明書ではありません。
シリアルシールがないシャネルは偽物ですか。
違います。
2021年ごろにシリアルシールは廃止され、マイクロチップを埋め込む方式へ移行しました。
新しい年代の個体にはシールがないのが正常です。
カードと本体の番号は一致しますか。
一致しない仕様の時期があります。
したがって、不一致であることだけを根拠に偽物と判断することはできません。
年代ごとの仕様を踏まえて見る必要があります。
マイクロチップは読み取れますか。
一般に開かれた読み取り手段はありません。
買取の現場ではチップを判断材料にできないため、革・金具・年代との整合を見る比重が上がっています。
開業したての頃、シャネルは扱わないほうがいいですか。
無理に扱う必要はありません。
単価が高く、模造の水準も高く、相場も動きます。
まず判断のつきやすい品目で回転を作り、比較の材料が貯まってから範囲を広げるほうが安全です。
独立・開業タイプ診断

あなたに向いている
買取の始め方は?

店頭・出張・催事・準備期間。
10の質問に答えると、近いタイプが分かります。

  • 10問・2分・無料。名前の入力はいりません
  • 結果のさわりは、その場で見られます
  • 詳しい結果は、LINEで受け取れます(無料)
2分で診断する(無料)
お電話でも受け付けています050-1725-9868

この記事は2026年8月時点の一般的な実務をもとに書いています。 仕様や表記はブランド側の変更により変わります。特定の判別方法を保証するものではありません。 高額品の判断は、正規店や専門の鑑定機関での確認をおすすめします。

独立・開業タイプ診断(10問・2分)
店頭・出張・催事・今は準備期間のうち、あなたに向いている買取の始め方が分かります。
2分で診断する(無料)向いている始め方を2分で診断