開業タイプ診断(2分)
お金と契約

買取はFCか独立か。加盟金は、何と交換しているのか。

買取業のフランチャイズは、加盟金とロイヤリティを払って看板と仕組みを借りる形です。問題はその中身が本部によってまったく違うことです。何を買っているのかを分解して、独立と並べました。

佐藤さん(開業を検討中)買取店は、フランチャイズと独立のどちらがいいんですか?

先に結論安場さん
  • FCか独立かは、加盟金とロイヤリティ(例:加盟金150万円+月10万円で5年750万円)に見合う売り先・研修・看板が得られるかで決めます
  • 加盟金で買っているのは、実質看板・売り先・研修の3つです
  • このうち売り先だけは、独立で自前に用意するのが難しい部分です
  • 集客はほとんどの本部で加盟店の仕事です。
    ここを誤解している人が多い
  • 比べるべきは金額ではなく、契約書に書いてある提供範囲です

加盟金で何を買っているのか

加盟金で買っているのは、おおむね看板・売り先・研修の3つで、集客は多くの本部で加盟店の仕事です。
本部から得られるものと、独立でどうするかを並べます。

提供されるもの本部から得られるもの独立でどうするか
看板・ブランド 知られている名前を使えます。
開業直後の信用として効きます
自分で作ります。
時間がかかりますが、費用はかかりません
売り先 本部が買い取ってくれる、または市場を紹介されます。
ここが最も大きい
古物市場に入会します。
入会には紹介や保証金が要る場合があります
研修 開業前に数日から数週間。
内容は本部によって大きく差があります
自分で場を探します。
研修だけを外部で受けることもできます
集客 多くの本部では加盟店の仕事です。
ホームページや資料は提供されます
同じく自分でやります。
ここに差はありません
仕入れ 本部から商品を仕入れられる場合があります 古物市場で自分で仕入れます
集客を本部がやってくれると思っている方が多くいます 実際には、ほとんどの本部で集客は加盟店の仕事です。
本部が出すのはホームページ、チラシの原稿、資料といった道具で、 撒くのも、電話を受けるのも加盟店です。
加盟の前に、集客はどちらの仕事かを必ず契約書で確認してください。
ここの認識がずれたまま加盟すると、必ずもめます。

FCと独立を並べる

3つのうち、独立で自前に用意するのが最も難しいのは売り先です。

買った品をどこで換金するか。
これが決まらないと買値の上限も計算できません。
古物市場には入会の条件があり、 地域によっては紹介がないと入りにくいところもあります。

逆に、看板は独立でも作れます。
時間はかかりますが、地図アプリの登録と口コミの積み上げは 本部の名前がなくても進みます。
むしろ地域の買取店は、誰がやっているかで選ばれることが多い商売です。

買取店の店内
看板は時間で作れます。
売り先は、持っていないと初日から動けません。

5年でいくら払うか

加盟金150万円、ロイヤリティ月10万円なら、5年で750万円、年150万円を払います。
この条件で計算します(一例です。実際の条件は本部によって大きく異なります)。

項目5年間の合計
加盟金1,500,000円
ロイヤリティ(月10万円)6,000,000円
合計7,500,000円

5年で750万円。
年150万円です。
これを高いと見るか安いと見るかは、 その150万円で何が返ってくるかで決まります。

判断の材料になる問いは、こうです。

3つ目は必ず確認してください。
全国的に有名でも、その商圏で知られているとは限りません。
加盟を検討している地域で、実際に何人が知っているか。
近隣の店舗の口コミ数を見れば、おおよそ分かります。

中途解約の条項を必ず読んでください 買取のフランチャイズ契約は5年が一般的で、 中途解約時に残存期間分の違約金が発生する契約が多くあります。
違約金が残りの期間のロイヤリティ全額と決められている契約なら、残り3年・月10万円で360万円です。
合わなかったときに、いくら払って抜けられるのか。
加盟金より、こちらのほうが金額として大きくなります。
競業避止の条項(解約後に同じ商売をしてよいか)もあわせて確認してください。

見るべきは契約書の1点

見るべきは、本部が提供する範囲が契約書に具体的に書いてあるかどうかです。
説明会で聞く話ではなく、契約書に書いてあることで判断してください。

本部が提供する範囲が、具体的に書いてあるか 「経営指導を行う」だけでは何も約束していません。
何を、どの頻度で、どこまでが書かれているかを見てください。
提供範囲が曖昧な契約は、あとから追加を頼むたびに有償になります。
逆に、やらないことがはっきり書いてある契約書は誠実です。

そして最後に、これはFCでも独立でも変わらないことです。

加盟しても、値段をつけるのは自分です。
本部は売り先を用意し、研修を用意し、看板を貸します。
しかしお客様の目の前で金額を言うのは、加盟店の人間です。

加盟したから買えるようになるわけではありません。
買える人がFCに入ると早く伸び、買えない人がFCに入ると固定費だけが残ります。
だからどちらを選ぶにしても、先に確かめるべきなのは自分が買えるかどうかです。
その順番だけは、変わりません。

よくある質問

買取のフランチャイズは何を提供してくれますか。
大きく看板、売り先、研修の3つです。
加えて仕入れの機会が提供される場合もあります。
一方、集客はほとんどの本部で加盟店の仕事です。
本部が出すのはホームページやチラシの原稿といった道具で、撒くのも電話を受けるのも加盟店になります。
独立で最も用意しにくいものは何ですか。
売り先です。
買った品をどこで換金するかが決まらないと、買値の上限も計算できません。
古物市場には入会の条件があり、地域によっては紹介がないと入りにくいところもあります。
看板は時間をかければ独立でも作れますが、売り先は初日から必要になります。
加盟金とロイヤリティはどれくらいかかりますか。
本部によって大きく異なりますが、加盟金150万円、ロイヤリティ月10万円という条件であれば5年で750万円、年150万円です。
この金額に見合うかどうかは、本部の売り先が市場より高く売れるか、研修で扱える商材が広がるか、その地域で看板が知られているかで判断してください。
契約で特に確認すべき点はどこですか。
中途解約の条項です。
買取のフランチャイズ契約は5年が一般的で、中途解約時に残存期間分の違約金が発生する契約が多くあります。
違約金が残りの期間のロイヤリティ全額と決められている契約なら、残り3年・月10万円で360万円になり、加盟金より大きな金額になります。
あわせて解約後の競業避止の条項も確認してください。
説明会で何を聞けばいいですか。
契約書に書いてある提供範囲です。
経営指導を行うという記載だけでは何も約束していません。
何を、どの頻度で、どこまで提供するのかを見てください。
提供範囲が曖昧な契約は、あとから追加を頼むたびに有償になります。
やらないことがはっきり書いてある契約書のほうが誠実です。
フランチャイズなら査定ができなくても大丈夫ですか。
大丈夫ではありません。
本部は売り先と研修と看板を提供しますが、お客様の目の前で金額を言うのは加盟店の人間です。
加盟したから買えるようになるわけではなく、買える人が加盟すると早く伸び、買えない人が加盟すると固定費だけが残ります。
FCでも独立でも、先に確かめるべきなのは自分が買えるかどうかです。
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この記事の金額は業界の一般的な水準をもとにした例であり、実際の条件は各本部によって大きく異なります。加盟の判断にあたっては、本部から受け取る資料と契約書をご確認のうえ、専門家にご相談ください。

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